2012年7月より新設法人とりわけバーチャルオフィスに会社登記をした 法人の預金口座開設が厳格になっております。

これは、振込め詐欺などに預金口座が悪用されていることから、警察庁が金融機関に口座開設を厳格にするよう申し入れたことによるものだそうです。

それではバーチャルオフィスでは銀行口座を開設することが出来るのか?

本ページではバーチャルオフィスでの銀行口座開設について実体験も交えてご紹介していきます。

預金口座開設がが厳格にチェックされる理由

  • バーチャルオフィスに登記のある法人は、自宅やそれに類する場所で実際の業務を行っているのでバーチャルオフィスを見ただけでは実態が把握しづらい。
  • 振り込め詐欺などで利用された預金口座の多くが新設法人、特にバーチャルオフィスに登記された法人に多い。
  • 警察庁から銀行協会等に、振り込め詐欺防止のために口座開設を厳格にするよう申し入れがあったと言われております。

法人預金口座開設のための法人設立準備の際の注意点

会社定款作成時の際の注意点

資本金額 ・・・ あまり少ないと金融機関の信用を得づらい。

事業目的 ・・・ 目的が多すぎると事業内容がわかりづらい。
         メインの事業内容を明確に。

商  号   ・・・ 倒産した会社名や事件などを起こした会社名はできれば避けたい。

預金口座開設の準備

1.口座開設をする銀行選びの際の注意点と管轄エリア内にある主な金融機関の提出書類等

  • 金融機関は最近の金融情勢によりあまり口座数を増やすことに積極的でなく、口座開設が振り込み詐欺などの事故に繫がることを極端に警戒しているようです。

    特に新設の法人で業務活動暦がないような場合ですと大半が断わられているようです。

    又口座開設を断る場合は、「総合的な判断でお断りいたします」とのことが多く、断る要因の説明はない場合が多い。
  • 金融機関により又担当者により微妙に審査内容が異なるようですが、基本は代表者も怪しい者でなく、正常な企業活動を行う健全な会社であることの説明が必要になります。
  • 新設法人、又は独立開業により口座開設をする場合は、従前より取引のある金融機関に相談する。又は以前の職場の代表者などに金融機関を紹介をしていただくことなどは是非試してみてください。
  • 金融機関の支店にはそれぞれテリトリーがあるので、本店登記をした管轄内にある金融機関を選択することが必要です。
    ただし、ネット銀行(楽天銀行、ジャパンネット銀行等)はテリトリーは関係なく対応いたします。
  • 比較的新規の場合都市銀行は難しい場合が多いので、地方銀行、信用金庫、信用組合、ネットバンクなどでまずは口座を開設し、その実績を持って都市銀行を攻略するほうが確実に開設が可能になります。
  • 新規で口座開設を断られた場合でも、企業活動を続け実績を説明できるような売上実績や仕入先の資料、預金取引の実績、税務申告書などの提示により大多数の方が口座開設ができております。

【東京都中央区銀座地区にある主な金融機関】

三菱東京UFJ銀行 (銀座支店、銀座通支店、京橋支店)
みずほ銀行 (京橋支店、銀座通支店、銀座支店)
三井住友銀行 (京橋支店、銀座支店)
ゆうちょ銀行 (京橋通郵便局、銀座並木通郵便局、朝日ビル内郵便局)

また、バーチャルオフィス東京・銀座ではGMOあおぞらネット銀行をご紹介しております。

口座開設いただきました法人様には紹介特典が付与されますので、ぜひご覧ください。

詳細については下記ページをご覧ください。

2.事業内容を事前に整理しておく

口座開設に際して、事業内容は特に重要です。

なぜこの事業を行うとしているのか。

職歴や経歴、人間関係などから明確に説明し、将来的な展望も含めた事業計画を提示し理解していただくことが大切です。

又既に事業を行っているようであれば、受注書や納品書、請求書、領収書、契約書等なども用意し具体的に事業内容が説明ができるようにしておくことが大切です。

3.バーチャルオフィスに会社登記をした理由や必然性の説明書類の準備

バーチャルオフィスに会社登記があるというだけで口座開設を断る場合は少ないと思います。

事業内容によりましては多額の資金を投じて事務所を開設することに意味がないこともあります。

特に新たに起業をする場合は少ない資金を効率的に使うことによりより早く事業を軌道に乗せることが重要です。

そのための事業計画や資金計画を作成し、バーチャルオフィスを選択した必然性を説明をして下さい。

4.会社設立にいたった経緯、役員の内容、出資者の内容等をまとめた書類の準備

会社設立に至った人間関係やパートナーの専門性や特性、事業を相談できるサポーターや出資に応じていただいた人間関係なども整理しておいてください。

5.今後の事業計画書や資金繰表の準備

事業内容の推移、発展性並びに会社の将来像などを資金的な裏づけを持って説明できるようにして下さい。

6.自社のホームページの開設

経営者の指針や会社の内容、事業内容など多くの事項を網羅的に説明が可能になるホームページの開設と、それを利用した説明は担当者にも分かりやすいツールになりますので事前に開設を検討ください。

7.個人事業主としての事業の実績がある場合は、税務申告書、経理書類、業務契約書等業務、実績のわかる書類の準備

新規の法人設立で新規に口座開設をする場合でも、既にその事業を個人事業として行ってきた場合は、個人事業の税務申告や経理書類、契約書など多くの資料がありますのでそれらを準備し、その継続で法人を設立し、法人の口座が必要になる旨の説明は担当者が理解しやすいと思います。

預金口座開設の傾向と対策

  • 当社の会員様で都市銀行やネット銀行で口座開設ができたとのご連絡をいただいている反面、口座が作れなかったのでバーチャルオフィスを解約したいとのご連絡をいただくこともあります。

    ⇒開設が成功したのは、行っている事業内容やこれから行おうとしている事業内容がスムーズに説明できて、担当者も内容が理解できたのではないかとのことでした。
  • 開設が成功したケースでは、バーチャルオフィスでの会社登記についての経緯等をあまり聞かれなかったとのことです。
  • 開設ができなかったケースでは、業務内容についての質問にその内容や計画についての事前準備が不足で明確に答えられなかった。又設立の経緯や出資者との人間関係などの説明が足りなかったかもしれないとのことでした。
  • 金融機関も事故を未然に防ぎ預金口座の不正利用を防止するための総合的な審査をしているようで、業務内容の適法性や実行性等の原則的な内容での評価をしているようですので、その点を準備し丁寧に説明し理解していただくことが重要かと思われます。
  • 自社のホームページの開設。信用調査の一環でホームページ内容をチェックすることが多いと聞きます。
    当社でも入会審査や入会後の活動状況などを知る為にホームページの内容を重視いたしております。

    業務内容等もその法人のホームページを見ることにより簡単に情報を得ることができます。事前に簡単なものでもビジネスツールとして作成することは信用にもつながりますのでお薦めいたします。
  • 口座開設が断られたのはバーチャルオフィスでの法人登記が原因と思われる場合には、当社の「保証制度」をご利用になりますと既に支払った契約金や利用料を返金いたしますのでお申し付けください。
    ただ今後の対策といたしましては、上記でもご説明いたしましたが、税務申告書やその後の取引上の資料や預金実績などを持参し再度口座開設のお申し込みをすることにより開設ができる場合が多いです。

口座開設の体験談

新設法人の銀行預金口座開設が大変厳しくなっており、特にバーチャルオフィスに本店登記をした場合は大変困難であると言われておりますが、その真意は?

当社会員様で最近法人設立をし預金口座開設にチャレンジされた方のアンケート調査や体験談を募集いたしましたところ、何人かの会員様のご協力が得られましたので、応募のつどこちらのコーナーで発表したいと思います。

これから預金口座開設を考えている会員様は是非ご覧になってください。

(Aさんのケース)

お仕事内容ITサービス
開設金融機関東京都中央区にある「みずほ銀行支店」
開設時期 平成25年4月ころ
紹介者の存在特に無し
提出した書類○会社登記簿謄本、会社印鑑証明書
○代表者身分証明書 
○法人設立届け(税務署)
○取引先との契約書、受注書、領収書
特記事項 当該銀行別支店に個人の預金口座を開設していて、個人事業での取引有

体験談

一応印象が大切かと思いスーツ姿で会社登記簿謄本など必要書類を支店窓口に持参いたしました。

窓口での処理が済むと「上席と面談をしていただきます」と言われ10分程度待ちました。

その後、小さな面談ルームに通され、まず開口一番、「バーチャルオフィスですよね?」と聞かれました。

最初からその点は聞かれるのではと思っておりましたので、特に慌てることも無く、「当社はITサービスのため基本的には自宅ベースで事業運営を行っており、ミーティングや来客の際バーチャルオフィスを利用している」旨を説明いたしました。

基本オペレーションは自宅で行い、あくまで社長の営業拠点としてバーチャルオフィスを利用しているとの説明に納得されたようです。

又、「預金口座は何に使用するのか」と聞かれましたので、給与の支払い、既存取引の入金用口座として利用する旨の説明をいたしました。

又、事業内容についてのお尋ねがありましたので、当社の運営サ イトをスマートフォンで見せながら説明いたしましたところ、若干の質疑はありましたが5分程度で面談は 終了し、「1週間くらいで口座開設が可能かどうかを連絡します」と言われました。  

それから2日後くらいに電話で、「口座開設ができます」との連絡がありました。
感想として、非常にスピーディで負担を感じさせない手続きであったと思います。

以上です。

(Bさんのケース)

お仕事の内容NPO法人
開設金融機関・みずほ銀行(銀座中央支店)
・ゆうちょ銀行
・三菱東京UFJ銀行(京橋支店)
開設時期平成26年5月ころ
紹介者の存在 特に無し
提出した書類
・みずほ銀行
・ゆうちょ銀行
・会社登記簿謄本
・会社印鑑証明書
・代表者身分証明書
・代表者の職歴書
・NPOメンバー略歴書
・資本金入金の通帳コピー
・これまでの活動チラシ
 提出した書類
三菱東京UFJ銀行
・会社登記簿謄本
・会社印鑑証明書
・代表者身分証明書
・代表者の職務経歴書
・NPOメンバー略歴書
・資本金入金の通帳コピー
・これまでの活動チラシ・活動略歴書

体験談

みずほ銀行では法人口座開設担当者の簡単な面談(10分くらい)の審査で(名刺交換あり)1週間で口座開設ができました。

支店の雰囲気も明るく、窓口の女性の対応もテキパキとして好感が持てました。

審査通過後の口座開設も10分ぐらいで済み、通帳がいただけました。


ゆうちょ銀行では、NPO法人の承認が取れていれば登記簿謄本、印鑑証明書、代表者の身分証明書を持参すれば当日でも通帳の発行ができるとのことでした。

事前にNPOで口座開設に伺う旨を連絡しておけばよりスムーズに開設が可能です。

郵便局ですので込んでいる時間帯は避けて月初の火曜日~木曜日の午前中をお勧めいたします。


三菱東京UFJ銀行京橋支店には口座開設に必要とされていた登記簿謄本、印鑑証明書、代表者身分証明書を持参するも、名刺交換もなくNPOの趣旨や運営活動を聞くでもなく、的外れな話に40分も費やし、最後に代表者の職務経歴書、NPO資格合格証、NPOメンバーの略歴書、過去開催したセミナーの資料や広告を提出するよう求められました。

NPOメンバーの実名提出は不可、セミナーの資料については講師等の権利の問題があるので提出できない旨を伝えたところ可能な範囲でいいとのことでした。

とにかく法人口座担当者(女性)の対応が非常に悪く面談中も不快になることがあった。

すべての書類の提出後、1週間後に審査結果を伝えるとのことでしたが、1週間後に再度追加資料として出資金が入金された通帳のコピーを持参するように言われたので、持参したところ「通帳原本でないと受理できない」と言われ、あまりにも理不尽な対応にクレームを言うと上司(女性)が出てきてひたすら謝罪をしておりました。

1週間以内に口座開設の可否の連絡をするとのことでしたが翌日には開設可能との連絡をいただきました。


担当者の資質の問題なのか銀行自体の問題なのかはわからないが、三菱東京UFJ銀行京橋支店だけは絶対お勧めできません。 

以上です。                 

(Cさんのケース)

お仕事の内容Webアプリケーションの受諾開発
開設金融機関中央区以外の都市銀行、ネット銀行
開設時期平成27年10月ころ
紹介者の存在特に無し
提出した書類・会社登記簿謄本
・会社印鑑証明書
・代表者身分証明書
・法人設立届(控)
・青色申告承認申請書(控)
・お取引先との契約書、納品書、領収書
口座開設が出来なかった理由・事業の実績が無い

体験談

事前の調査でもバーチャルオフィスでの口座開設はハードルが高いと分かってはいましたが、
最初の一件の応募で審査落ちした時はショックでした。
やはり登記間もないので実績がなかったのが原因ではないかと思いました。

しかし、代表が普段利用していた都市銀行の支店での審査は意外にあっさり通過しました。
その後のネット銀行は実績がないことは電話で突っ込まれましたが、都市銀行の口座があったから通過したものだと思われます。

都市銀行の方がハードルが高いと勝手に思い込んでいましたが、個人口座がある支店であれば、個人での実績があるので、通過するのかもしれません。

ネット銀行は通りやすいという認識でしたが、対面でないからこそ逆に審査のハードルが高いのかもしれません。
良い勉強になりました。

以上です。

(Dさんのケース)

お仕事の内容 各種デザイン、事務代行、ライター業務等
開設金融機関・ゆうちょ銀行(葛西郵便局)
・三菱東京UFJ銀行(銀座支店)
開設時期平成28年1月ころ
紹介者の存在特に無し
提出した書類
ゆうちょ銀行
・会社登記簿謄本
・会社印鑑証明書
・代表者身分証明書
・お取引先との契約書・受注書・納品書・領収書等
・バーチャルオフィス設立の経緯
提出した書類

三菱東京UFJ
銀行
・会社登記簿謄本
・会社印鑑証明書
・代表者身分証明書
・お取引先との契約書・受注書・納品書・領収書等
・契約書原本
・バーチャルオフィス設立の経緯
・事業紹介
・作成サンプル作品(WEBデザインをしているため)
・名刺
・自宅(実際に作業をしている場所)に届いた会社名入りの郵便物
※バーチャルオフィスではなく自宅で作業をしているのでそれをを証明するため提出を求められました。

体験談1 ゆうちょ銀行(葛西郵便局)

はじめは銀座支店に行きましたが何度か来店する必要が出てくるかもしれませんので近所でされた方が良いですよとの説明を受けました。
ですので近所の郵便局で手続きを行いましたが…1回で済んでしまいました!

しかし、窓口での手続きに一時間近くかかりました。
担当者から「時間は大丈夫ですか?」と事前に確認されました。

バーチャルオフィスにした経緯や請求書などの書類一式を持参しましたが窓口の人やその店舗内で審査するわけではないそうで見せる機会はありませんでした。
ただ、どうしても口座を開設したかったので添付書類として一緒に提出させてもらいました。
審査は別の場所で行われるとのことで審査内容やかかる時間などは窓口では一切分からないと言われました。

「バーチャルオフィスは、難しいかもしれませんね…」と窓口の人に言われていたので半ば諦めていましたが、無事に開設できました!
年末年始を挟んだので余計に時間がかかったのか通常は2週間程度とのアナウンスのところ実際には3週間程かかって通帳が郵送されてきました。

以上です。

体験談2 三菱東京UFJ銀行(銀座支店)

はじめは自宅近所の支店に行きましたが【自宅で作業をしているという証明書類】が無かったので銀座支店に行くように促されました。

その後、取引先から契約書を自宅住所に会社名付きで送ってもらったのでそれがあれば近所の支店でも開設が出来たかもしれませんね。

事前に電話で経緯の説明をしていたのが良かったのか担当者宛に来店しましたら待ち時間無しで面接をしてもらいました。

通帳は郵送ではなく身分証明書や会社謄本、印鑑証明書などを持って取りに来るように言われました。
※キャッシュカードは簡易書留で送ってもらえます。

年末年始を挟んだので時間はかかりました。
会社設立の経緯などをきちんと説明でき、書類が揃っていればもっと早く開設できただろうな…という印象でした。
面白い質問として、「会社名の理由は?」なんてことも聞かれましたね。

以上です。

(Eさんのケース)

お仕事内容不動産管理
 開設金融機関第四銀行(世田谷区内の支店)
開設時期平成28年3月ころ
紹介者の存在有り
 提出した書類○会社登記簿謄本
○会社印鑑証明書 
○代表者身分証明書

体験談

今回ほぼ同時に2社の口座開設を行った。

1社は不動産管理会社でバーチャルオフィスに本店登記をしている。

他の1社はスクール運営やコンテンツ管理が主な業務の法人で三井住友銀行の豊島区内の支店での開設が出来た。

資産管理会社という銀行側にはあまりリスクの無い業態であった為支店のみでの判断により決済が出来たのではないかと思いますが開設を申し込んだ日の内に開設出来た。

銀行にしてみれば口座を開設させて、貸し金、ローンの斡旋等に使えるとの判断もあり簡単に開設したのではないかと思います。

しかし、スクール運営会社の方は有料動画配信が収入源となる事業計画でありスタートアップ時の事業計画を作りこみましたが銀行営業サイドでの解析能力等もあり時間がかかったのではと思っております。

但し、他の方のスタートアップの相談を受けると、確かに甘い計画がほとんどで、これでは銀行員がなめてかかるケースが多いのではと思います。

銀行等により色々特色はあろうかとは思いますがやはり担当者次第で仕事のスピードが違いますので、できれば先輩経営者に口座開設したい銀行の「できる営業」行員を紹介いただいた方が良いかと思います。

―――― 不動産管理という銀行側にとってリスクの少ない口座開設の為、簡単に開設が出来たとのことですが、事前の事業計画の作りこみや知り合いの経営者等の紹介も口座開設には重要な要因であることがうかがい知れます。

以上です。

(Fさんのケース)

お仕事内容テレマーケティング業務、営業に関するコンサルティング
 開設金融機関関東圏の住居地にある「地方銀行支店」
開設時期平成28年6月ころ
紹介者の存在特に無し
提出した書類○会社登記簿謄本
○会社印鑑証明書 
○代表者身分証明書
特記事項当該銀行支店にに個人の預金口座を開設し会社員のころから利用していた。
現在は勤務先より独立し個人としてその会社の業務に携わっている。

体験談

住居地のエリアにある地方銀行の支店ですがもともと会社員のころより利用していて、会社員のころはかなり収入もあったのでもともと信用はあったと思う。

又、オートローンを組んでいることなどから、法人の口座開設について女性の担当者に相談していたところ、バーチャルオフィスの話題が出た段階でいきなり支店長による面談に変りましたが、数日後には開設の連絡をもらいました。

支店長の面談はかなり細かな事項まであり、尋ねられるままにありのままの気持ちと状況を以下のように話しました。

○本店所在地のエリアにある銀行でなく遠く離れた自宅近くの銀行を選んだ理由

⇒ 自宅での作業が多くてお金の出し入れにも自宅近くのほうが便利なので。

○会社設立の理由

⇒ 個人で行っていた事業を法人化するため。

○地元でなくなぜ東京での設立なのか。

⇒ 東京にあるほうが見た目にかっこいいし又取引先が東京であるから。

○事業計画は。

⇒ 本業を主体に、そこから派生する業務を行う為に法人を設立したが法人の経営は、二次的なものと考えている。

○実際バーチャルオフィスで業務を行っているのか。

⇒ 一切行っていない。

○なぜバーチャルオフィスなのか。

⇒ 事務所のスペースは必要がなく、登記住所としてのバーチャルオフィスの利用を考えた際、家賃が安いことは最大の魅力だから。

支店長との面談は上記のようなことがメーンでしたが、どのような事項についても素早く、又曖昧な発言はせずかつ矛盾のないような回答を心がけました。

誠実に事業を計画しかつ運営していくと言うことを理解してもらえるよう対応いたしましたが、バーチャルオフィスを使用していると言うだけで特別な扱いを受けたような印象があり、バーチャルオフィスでの預金口座開設がかなり難しいことであると言う印象でしたが、ありのままに説明したことにより若干印象が良くなったものと思いました。

以上

(Gさんのケース)

お仕事内容嗜好品の輸入販売業務
開設金融機関中央区外のネット銀行
開設時期平成29年8月ころ
紹介者の存在特に無し
提出した書類○会社登記簿謄本
○会社印鑑証明書 
○代表者身分証明書
○法人設立届(控)
○青色申告承認申請書(控)
○お取引先との契約書

体験談

弊社は海外送金も行うため、送金手数料が安いネット銀行を選んだ。

ネット銀行の口座開設は比較的易しいとは聞いていたが、会社設立から半年以内、且つバーチャルオフィス利用という事で、要求された申込書類以外にも、業務の実態を示すものとして、現地のエージェントとの業務委託契約書の写しも、レターを添えて送付した。

(レターは、「会社設立半年以内」「バーチャルオフィス利用」の2要件に当てはまるので、会社の実態を示すものとして、必要書類ではないが念のため、現地エージェントとの業務委託契約書の写しを同封します、という内容)

数日後、確認の電話があり、どの様な目的で口座開設をするのかなど、基本的な2~3の質問の後、数か月前まで現地で暮らしていた事、既に現地での取引先がある事を告げた。

その後すぐに開設完了の連絡があり、意外にあっさり開設出来た感がある。

あくまで個人の感想であるが、銀行としては、きちんと会社の実態があるかどうかさえ分かれば良く、ならば、先方から聞かれる前に、出来るだけの情報開示を正直に行った方が、開設の可能性はかなり高いのではないかと感じた。

以上

(Hさんのケース)

お仕事内容スマホアクセサリーの販売業務
開設金融機関ゆうちょ銀行
ネット銀行
都市銀行
開設時期令和4年1月ころ
紹介者の存在特に無し
提出した書類○会社登記簿謄本
○会社印鑑証明書 
○代表者身分証明書
○事業計画書・資金繰り表
○法人設立届(控)
○青色申告承認申請書(控)
○お取引先との契約書

体験談

申し込んだ銀行は、ゆうちょ銀行、GMOあおぞらネット銀行、みずほ銀行
ゆうちょ銀行 ×
GMOあおぞらネット銀行 〇
みずほ銀行 〇
でした。

設立 1か月
資本金 100万円
従業員 1名
この状態で法人口座にトライしました。

ネットで3週間程度調べに調べぬいて、とりあえずゆうちょ銀行が一番楽かなと思っていましたが、審査落ちしてしまいました。

この時は本当に焦りました。

GMOあおぞらネット銀行は審査の時間が短いみたいなので、ゆうちょ銀行の審査落ち通知が届いた日の夜に申し込みました。

結果は翌日の夕方には審査通過と開設の案内をメールでいただきました。

みずほ銀行はWeb申し込みして3日後に一次審査通過の連絡と身分証明書と事業計画書など事業をやっている内容がわかるものを送るように指示されたのでメールに添付した翌日には面談の日程の案内がメールで届きました。

面談時には結果は7日程度かかることもある旨説明を受けましたが2時間後には審査結果と口座開設の連絡メールをいただきました。

どちらの銀行もバーチャルオフィスだから口座開設は難しいという実感はありませんでした。

ゆうちょ銀行が落ちた理由は、7年以上個人口座を使用していなく、引っ越し前の住所のままだったのでその辺が拒否された理由かもしれません。

ゆうちょ銀行は提出書類は多いですが、法人登記したら誰でも用意できる書類だけでしたので、気軽に申し込みに行けましたがかえって審査基準がわからないです。

GMOあおぞらネット銀行はホームページの有無は審査の結果を左右するようです。

また、できる限りの資料を提出しました。

商品パッケージのバーチャルオフィスの住所が入っている部分の写真、その商品の特許証の写真(特許証にもバーチャルオフィスの住所が入ってます)など、とにかくバーチャルオフィスでもしっかりと営業していることをアピールしました。

みずほ銀行は最終的にWeb面談がありましたが、事前に事業計画書の提出を求められましたのでできる限り丁寧に書き込みました。

内容を完全に把握して質問されましたので矛盾なく丁寧に作ることが必要だと実感しました。

また、面談の時には面接官から「調べましたがバーチャルオフィスですよね」と言われましたが、特にネガティブな感じではなかったです。

面接官の方もすごく親切にご対応くださいました。

GMOあおぞらネット銀行同様に自社商品のパッケージの写真を枚数上限まで提出してとにかく実際に事業をしていることをアピールできれば新規法人でバーチャルオフィス使用でも法人銀行口座は出来ると確信を持てました。

以上の2点あれば当社としては困らないので信用を付けて次のステップに進みたいと思います。

以上